プレカリティ

プレカリティは創造する

  • 日時:6月30日(月)15:00〜17:00
  • 場所:中大・駿河台記念館 560教室

 資本主義はいまや世界大に拡大した生産のネットワークをその必要に応じて結び合わせ、製品やサービスを供給する体制に移行している。市場のシグナルに応じて頻繁にネットワークを組み替え、より低いコストの労働力の吸収と廃棄を繰り返している。それどころか変化に柔軟に対応する人の能力すらそこに組み込んで、多国籍化した企業は富を集中させ続けている。それゆえ企業はやりたい放題の放恣を享受し、他方、労働や生活に関し、われわれには莫大な不安定性がもたらされているのだ。ひとつの極が「自由」なら、その一方の極にはわれわれの「不安定」があるというわけだ。WTOやIMFなど国際機関のみならず、サミットもまた、こうした企業の「自由」におすみつきを与える。
 このような条件の下、不安定に適応することが存在の第一条件にさえなっている。だが、とはいえ息苦しく身をまるごと企業に委ね、「安定」することのみがわれわれの望みなのか。考えてみれば「不安定」であることそれ自体は、そもそもそのうちに「自由」をやどしてはいまいか。われわれは企業のヘゲモニーの下にそれを受け入れ続ける必要もないのだ。プレカリティ——枷を砕き、不安定性をみずからのものとし、それを遊動性へと転じることだってありうるではないか。そしてそれを生の新たな構想へと接続することだって可能かもしれない。本セッションでは、その展望を、G8を見据えながら各パネラーとともに探ることとしたい。

パネラー
マウリツィオ・ラッツァラート(社会学者/哲学者)
ダイアン・クラウテマー(IWW)
ブノワ・ユージェーヌ(NO VOX)
千々岩 弦(フリーター全般労組)
司会
入江公康(社会学/労働運動史)

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