高等教育

パブリックかコモンか?
サミット体制と明日の条件なき大学

  • 日時:6月30日(月)13:00〜15:00
  • 場所:中大駿河台記念館 560教室

 洞爺湖サミットと連動して、「G8大学サミット」なる学長会議がはじめて開かれようとしている。サミットと同様、そこには何らの正統性もない。しかも、この会議の開催自体、大学という高等教育の布置を強引に書き換えるものである。
 近代の大学の概念はカントに遡り、国連の構想と同じ起源をもつ。それゆえ大学はドメスティックな存在であると同時に、まがりなりにも人権思想に根ざす国連の諸決定を参照してきた。だが、いまや先進国の主要な大学は、みずから進んでサミット体制に組み込まれようとしている。それは大学が高等教育の無償化をめざす国連の枠組みから離脱し、教育の商品化を推進するWTOの教義と結びつくことを意味する。
 問われているのは、学問の自由のみならず、大学という運動の存在論的な地平そのものである。大学は資本や国家といかなる関係を切り結ぶべきなかのか? かつてのデリダのように、われわれもサミット体制に抗する「条件なき大学」を語ることができるのだろうか? もしそうであるとすれば、パブリックな討議空間である以上に、学生と教員が共に生を営む場として、いかなる群集状態が想い描かれるべきなのだろうか? G8大学サミット開催と敵対しつつ、コモンとしての大学への展望を考えてみたい。

パネラー
西山雄二(東京大学UTCP、ARESER:高等教育と研究の現在を考える会)
大野英士(首都圏大学非常勤講師組合)
世取山洋介(新潟大学、DIC日本支部事務局長)
コ・ビョンゴン(研究空間スユ+ノモ)
司会
白石嘉治(上智大学)

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